星空の日に





一階に降りて
おじいちゃんのお仏壇に
手を合わせてから台所を覗いた。



「おばあちゃん⁇」



いつもより物静かな台所。


台所を覗くとそこに
おばあちゃんの姿はなかった。




「おばあちゃんー‼︎」



こんな事めったにないのに…。
いつもこの時間には台所に立って
水仕事をしてるのに…。



あたしは抱えた事のない
不安を抱きながら
おばあちゃんの部屋を覗いた。






ー‼︎ー





「おばあちゃん⁉︎」


「ひなたちゃん⁇
どうしたんじゃ⁇
今日は随分と早起きだねぇ。」


「それはあたしのセリフ‼︎
おばあちゃん昨日からおかしいから
心配になるでしょ⁉︎」



おばあちゃんは
自分の部屋に座り込んで
外を見つめていた。


あたしが強い口調になると
きょとんとしている。




「ごめんねぇ。
今日はおばあちゃんにとっては
大事な日なんじゃよ…。
忘れられない日…。
水仕事もなかなか手に
つかなくてねぇ…。」


おばあちゃんはそう言うと
少しだけ寂しそうな表情を見せた。




「おばあちゃんにとって
大事な日…⁇」



あたしが聞き返すと、
おばあちゃんは静かに頷いた。