「え~今度のテストに出すから
しっかり覚えとけよ~」
つまらない授業の中
あたしは窓の外を見つめる。
雲一つない青い空。
数学の公式なんか
まったく頭に入って来なかった。
そもそも勉強なんて嫌いだから
数学じゃなくても頭に入って
こないんだけどね…。
こうして窓の向こう側を見ていると
色んなことを考えるようになった。
今日は綺麗な星が
見えそうだなぁ…。
この街が綺麗な星空に包まれる日が
あたしは大好きだった。
無数の星を見ていると
嫌な事なんて不思議と忘れられた。
だからあたしは、
星空の日には広い空き地に
大きな木が一本だけ生えている
その下で、星を眺める。
あたしだけの
特別な場所。
特別な時間。
こんなにも汚くて歪んだこの世界を
生まれて初めて綺麗だと思った。
「眠い…」
つまらない授業のせいか眠くなる。
あたしは軽く目をとじて
授業が終わるまでの間
机に顔をふせて寝た。

