葵に手を引かれ、
あたしの教室の前まで来た。
「じゃあ、また帰りね。」
「ん。」
葵はいつも通り、
短く返事をして頷くと
自分の教室に戻っていく。
「ひーなたっ♪」
「‼︎」
葵が戻って行った後、
後ろから肩を叩かれた。
後ろを振り返ると
一緒に登校してきた早奈英と
亮平が立っていた。
「びっくりしたー。」
「よう♪案外お前らも
ラブラブなんじゃん⁇♪」
亮平はそう言うと、
ニヤニヤしながらあたしを見る。
「だってひなたは、葵くんの事
ばっかりであたしにかまって
くれないもんねー⁇♪」
早奈英も亮平に続いて、
あたしを見る。
「う、うるさいなー‼︎」
「ははは♪けどお前には感謝してるんだ。」
「え⁇」
亮平はそう言うと、
さっきまでと表情を変えて
真剣な表情で口を開いた。
「葵の奴、ひなたと出逢ってから
よく笑うようになった。
本当に明るくなったよあいつ。
あいつの友達として礼を言う。
ひなた、本当にありがとな。」
「亮平…。」
「ひなたも明るくなったよね♪
葵くんのおかげだねっ♪」
「そう…だね。」
亮平と早奈英は
あたしの肩に優しく手を置いた。
「週末、絶対キャンプ行こうね♪」
「うん。」
あたしが頷くと、
早奈英は嬉しそうに笑った。
「じゃあ俺、葵が待ってるから行くな♪」
「またねっ、亮平くん♪」
亮平はあたしと早奈英に
軽く手を振って、
葵のいる教室へと
入って行った。

