星空の日に





葵と宮原先輩は、
あたし達が座っている
テント目がけて
勢いよくこっち側に
走って来た。




「え⁉︎ちょ、2人とも
こっちに走って来るよ⁉︎」


早奈英も驚いて
あたしの肩を叩く。







「ひなた‼︎」
「ひなたちゃん‼︎」




ー‼︎ー



勢いよく走って来た2人は
あたしの目の前で立ち止まって、
2人同時にあたしに手を差し伸べた。



「えっ…⁉︎」


いきなり名前を呼ばれて、
状況が把握出来ないあたしは
唖然としていた。





「ひなたこっち…‼︎」
「ひなたちゃん来て‼︎」




2人の顔を見る。







「ひなたっ‼︎あんたが
行きたいのはどっちなの⁇」



早奈英があたしの背中を押した。




あたしが本当に…
行きたいのは…


差し伸べられた手を
掴みたいのは…


























「葵っ…‼︎」
「よし…。」







気付けばあたしは
宮原先輩の手ではなくて、
葵の手をしっかり握っていた。


そのままあたしは葵に
抱きかかえられた。




「葵⁉︎」

「うっせぇ。大人しくしろ。」



葵はそのままあたしを
しっかり抱きしめて、
ゴールテープを切った。