星空の日に




《只今から、2年生と3年生による
借り物競争を始めます。
トップランナーの方は
スタート位置についてください。》





アナウンスに従って、
それぞれのトップランナーが
スタート位置につく。




「亮平くん頑張れ〜‼︎」




《位置について…よーい…》







ーパーンッ‼︎‼︎ー



掛け声と共にもう一度
ピストルが鳴らされた。

それと同時に勢いよく
走り出す。






亮平はぶっちぎりの一位で
後ろから来る3年生を
引き離していく。


そして決められた場所に
置いてある紙を手に取って
指定された物を確認し始めた。






「はぁ⁉︎理事長の眼鏡を借りてこい⁉︎
理事長の顔わかんねぇー‼︎」




理事長の眼鏡⁉︎
なんか本当にマニアックだな…(笑)



「理事長の顔とか私もわかんない‼︎」

「あたしもだよ(笑)」



早奈英は亮平のリアクションを見ながら
お腹を抱えて笑っている。




亮平はしばらく悩んだ後、
1人の男の人から眼鏡を借りて
コースに戻って来た。

そのまま次の走者に
バトンが手渡される。

3年生もほぼ変わらないくらいで、
次の走者にバトンが渡った。





「あれ、絶対に理事長の
眼鏡じゃないよね(笑)」


「さすが亮平くん‼︎(笑)」




それから、バトンは次々と渡って
2年も3年もほぼ変わらないくらいで
あっという間にアンカーへと
手渡された。

葵と宮原先輩がほぼ同時に
走り出す。




「葵くん頑張れ〜‼︎」


「「葵くん〜‼︎」」

「「たくま先輩〜‼︎」」



早奈英が応援する中、
周りの女子達の
黄色い声援が飛び交う。


あたしは黙って
2人を見ていた。



宮原先輩はサッカー部だから
足が速いのは分かるけど…

葵も足、速いんだ…。





そして2人は同時に紙を手に取った。






「⁇」




2人は紙を見た途端、
その場に立ち尽くす。




何が書いてあったんだろ…。
立ち尽くすくらい借りにくい物⁇




あたしは首を傾げながら
2人を見る。











ー‼︎‼︎‼︎ー



その時だった。