「ねぇおばあちゃん⁇」
「なにかね⁇」
洗い物を済ませて、
あたしの目の前に腰かけた
おばあちゃんに問いかける。
「あのね…あたし病気なのかな⁇」
「どうしたんじゃ急に。」
あたしの言葉におばあちゃんは
驚いたように首をかしげる。
「笑った顔とか…
喜んでる顔とか…そういうのを見ると
あたしも嬉しくなる…。
逆に怒ってる顔とか…
寂しそうな顔を見るとあたしも
なんていうか…胸が…
きゅーって痛くなるの…。」
「おやおや。」
「寝てても、起きてても…
最近、毎日その人のことが頭に浮かぶ…。
これって病気かな…⁇」
「ふふふ。」
あたしがおばあちゃんに
問いかけると、
おばあちゃんは静かに笑った。
「ひなたちゃんも、もうそういう
歳頃になったんだねぇ。
ひなたちゃんにとってその人は
特別な人なんだねぇ。」
特別な…人⁇
「そ、そんなんじゃっ…‼︎」
「ふふふふ。」
「もうっ…おばあちゃんったら。」
からかうように
笑みをこぼすおばあちゃんを見ると
なんだか急に恥ずかしくなった。
「後悔のないように…
今をしっかりと楽しむんじゃよ。」
後悔…。
「今日は明日に備えて
早く休むんじゃよ。」
「うん…。」
おばあちゃんにそう言われ、
あたしは食事をさっさと済ませて
お風呂に入り、眠りについた。

