それからしばらくして
あたしと葵は空き地を後にした。
あんな事を言われてから
あたしの心臓は
どうも、おかしい…。
脈が速くなって
胸が熱くて痛い。
あたし…
なんかの病気かな…。
そんな事を考えながら歩いていると、
いつの間にかあたしの家の前に着いた。
「いつもありがとね。
また明日ね。」
「おう。じゃ。」
いつものように、
玄関先で葵に手を振る。
いつものように、
葵も片手をあげて
暗い中を帰って行く。
いつものように…
葵が見えなくなるまで
あたしも玄関先に立って…
「葵っ‼︎」
「⁇」
気がつけばあたしは、
葵の名前を呼んでいた。
葵も驚いて
後ろを振り返る。
あたしったら…
何してるの⁉︎
「え…い、いや、あのっ。」
「なに⁇」
葵があたしのところまで
戻ってくる。
「また明日…。」
「ったく。なんだよ。
さっき言ったじゃん。」
葵はそう言うと
あたしの頭をコツンっと叩いて
帰って行った。
何で呼び止めたのか…
自分でも分かんない…。
「はぁ…。」
あたしは葵がいなくなったのを見て
家の中に入った。

