君は私を愛していた。
それは、紛れもない事実。
自惚れでも、妄想でもない。

こんな私を、好きになってくれた。
いつもそばにいてくれた。

なのに私はいつしか
それを当たり前だと思い込んでいた。

この人は絶対に私を好きじゃなくならない。
私がなにをしても許してくれる。
なにがあってもそばにいてくれる。

それは、信頼ではなく
ただの甘えだった。


一度知ってしまった優しい場所を失う事は
どれだけ辛い事だろう。

あの時包み込んでくれていた幸せは
もうない。

君に愛してもらえない私は

君の事を愛している。


いや、違う。




もう君なしでは生きていけない。




依存しているのが自分でもわかる。










君なしで生きていけるようになりたいわけじゃない。











君と一緒に生きていきたい。











今更こんな事を言うなんて、私は本当に馬鹿だ。