「ほら!洗濯をお願い……ってあんた、洗濯もできないんですか?」

「すみません、やったことがなくて……」

「しょうがないですねぇ、ほら、教えるからよく見てるんですよ。
爺さん!こっち代わりにやっといてくださいねぇ!」

「わしだって桃太郎の嫁と話したいのに……」



「これが鬼の金棒で……ふんふん…何、安すぎるぞ、俺が倒して手にいれた本物なんだから……」

「桃太郎様はまだこんな曰く付き商品を取り扱ってらっしゃるのね」

「ああん!あんな汚い奴らと商談などせずとも、私達とお話を…!」

「でも桃太郎様はすでに奥様をめとられてしまったとか」

「ああ桃太郎様!他の誰かの物となってしまわれたなんて……!!」



「盗人だー!捕まえてくれー!」

「おっしゃ!オレがつかまえてやる!」

「それはいいけど最近のんびり暮らしてるから犬ますます太ったよね」

「……おや、こんなところに雛が……大丈夫だ、俺が守ってやるからな」



こうして桃太郎も皆も、幸せに暮らしたのでした。

めでたしめでたし。