「おい、雉」

「む……お前はなんだ?
お前も雛を襲いに来たのか?」

「雛……?」


桃太郎が雉の後ろを覗き込むと、そこには雛がぷるぷる震えていました。


「ふーん…お前の雛か?」

「いや、雛が襲われそうになっていたところに、俺が通りがかったんだ」

「他の奴の子守るために熊にけんかふっかけたのか?」

「けんかをふっかけたというのは言い方があれだが、まあ、そうだな」


それを聞いた一人と二匹はびっくりです。


「すごい!雉かっこいい!」

「犬並みに馬鹿だね……」


桃太郎も頷いて、本題に入ります。