君と出会えて


「わ、わたしも帰りますんでそれじゃ」
そう言ってドアノブに手をかけた時

『ドン』

いきなり顔の横には手

「えっとー……翔太くん?」

『なんで逃げんの』

「逃げてるわけでは……」

『桃華ちゃん心配してたよ』
もうこれ以上桃華の名前を出さないで

最低だな。私……。

「私帰るんで……」

『ねぇーならなんで泣いてんの?』

「な、泣いてなんか」
私は自分の頬をさわる

頬は濡れていた

私無意識に泣いてたんだ……