「おはよう」

「おはよう、奈月穂。朝ご飯出来てんでー」

そう言って微笑み、椅子を引く、私の母。母は、マイペースでほんわかしているが、実は元暴走族で、卒業式に卒ランを着るか、と勧められるぐらいだ。

そんな母はまあ勉強もできて、家事も万全、一番美味しい料理はシチューだ。お菓子も美味しいが、私が甘党なせいか、あまり甘く感じない。

そして、母は、関西人なので、関西弁のおかげて、元々のほんわかした性格が、余計にほんわかしすぎてボケているみたいになっているのだ。そこが欠点かな、と私は思う。