“しちゃいけない恋”だったんです。






「…俺、親を殺されたんだ。」



「…えっ?」



驚きのあまり、とても小さな声しか出なかった。
でも、この距離だから、きっと聞こえているだろう。



「母親がいなくて、問い詰めたんだ。
でも、教えてくれなかった。
だから、脅したんだ。
小さい頃から訓練してきた暗殺術で。
首元にナイフ、背中に銃を当てて。」



紫久礼の声は、震えていた。