でもそんなのは叶わない。 それも仕方ない。 「あれ?笹本?」 突然、見知った声が前方から聞こえて、思わず肩を震わせる。 その人は、ゆっくりと近づいてきた。 「…真嶋純輝…?」 「ははっ、なんでフルネームなんだよ。 名字で呼ぶか、名前で呼ぶか、どっちかにすれば?」 「じゃあ、真嶋さん。 何でこんな時間に…?」 「バイトの帰り。 笹本はなんで?」 「まあ、ちょっと。」