あたしは無意識に携帯に手が伸びて、その番号にかけようとしていた。
ハッとして、手を止める。
携帯は毎日チェックされるのだ。
部屋には、盗聴器、監視カメラも設置されてある。
ちょっと外行こうかな…。
トレーナーとジーンズに着替えて、廊下の掃除をしていたお手伝いさんに声をかけ、家を出た。
「…はぁ。」
殺した人の姿を思い出し、吐き気がしてきた。
いつもはそんなことないのに…。
明日学校に行くと、あの子はきっと泣いていて、でもあたしのせいなんて思わない。
責めてくれたら、この気持ちもきっと、もう少しマシになる。


