“しちゃいけない恋”だったんです。






シェフにはお客さんが来ることを伝えていたから、夕食はきちんと4人分ある。



「あの…、食事の前にお話が…。」



真嶋さんが真剣な口調でそう切り出すと、紫久礼もお父さんも何か察したのか、ニヤニヤし始める。



「妃茉梨さんを、僕に下さい。」



初めて名前で呼ばれたドキドキと、お父さんや紫久礼がなんて言うかな、っていうドキドキがまざって、鼓動が速くなる。