「…妃茉梨は、真嶋純輝を殺せないと申しておりました。 でも、殺さないであげてください。 俺が初めて好きになれた人なんです。妃茉梨は。」 そういって、深く頭を下げると、“頭を上げなさい”という声がして、ゆっくりと頭を上げた。 そこには、笑顔のお父さんがいた。 「ありがとう、紫久礼くん。 殺すつもりなんてない。 あの子は逃がしてあげるつもりだ。 あとで住所を送るから、君もたまに会いに行ってあげなさい。」