「それなら俺を殺せ。今すぐ。」 真嶋さんは、あたしの肩をつかんで揺さぶり、必死に訴えかけてきた。 「無理です。できません。」 「なんでだよ! なんで俺の大切な人は…。」 「真嶋さんを殺せば、真嶋さんの親御さんはどうなるんですか? 弟さんも、亡くなっておられるのでしょう? …あんな大企業になったのも、きっと子どものために頑張ろう、って思ったからだと思いますよ。」