「こんだけじゃダメだな。 保健室行ってくる。」 この姿を先生に見られるのはどうかと思ったのか、1人で行こうとする真嶋さんの手首を、あたしは弱々しい力で掴んだ。 そして、首を横に振る。 「…ここ…に…いて…?」 掠れた小さな声だったけど、真嶋さんの耳にはきちんと届いていた。