部屋出ると、紫久礼がいた。 あたしは、床に座りこむ。 「…今の、聞いた?」 「…聞いた。 妃茉梨、どうするつもり?」 「紫久礼、どうすればいい? あたし、真嶋さんを殺せない。 きっとそれは、お父さんもわかってる。」 「あぁ。 何か策を考えよう。 とりあえず俺は、妃茉梨の代わりに、急ぎの任務に行ってくる。」 「うん。ありがとう。」