「そんな悠長なことしていられないよ。 真嶋くんの無事を確認する。」 あたしは部屋から出て、まだ痛む傷を抑えながら、壁伝いにお父さんの部屋に向かった。 「…お父さん。」 ノックも失礼しますもなしに入ったもんだから、驚いた顔をするお父さん。 そりゃそうだよね。 こんなことするの、初めてだもん。