カツバーガーとは別に、


月に1度程、彼は弁当を買いに来る。






日もすっかり落ちて、


そろそろバイトも終わりそうな頃、



「すみませーん、」



「あ、今行きます!」



奥の調理場から出てくると、彼がいた。 


この前のカツバーガー以来だったので、


久しぶりに会えたのが嬉しくて、


ちょっと舞い上がったような気持ちになる。


やっぱり、この気持ちが好きってことなんだろう。







「あの、日替わり下さい」



「日替わり弁当ですね、390円お願いします」



美里さん日替わりー、と声を後ろに声を掛けて、


お金を受け取る。