「両想い、だよね」 「うん」 「彼女になって下さいって言ったら、 なってくれるんだよね」 「うん」 七瀬君は何故か、そう確認すると、 気をつけの姿勢になって、 「俺と付き合って下さい」 って言ってくれた。 「はい、お願いします」 と私も慌てて頭を下げる。 カウンター越しの告白だったけど、 これ以上近かったら、心臓が口から出てきそうだ。 今の私にはちょうど良い距離だった。