「ちぇっ……わーかったよーう…」


その男の子、〝優斗〟と呼ばれる子は
残念そうにひとり、遊ぶところへ
戻っていった。


そして、優希と呼ばれる女と
乱暴な父にドアを閉められ、


「さーて。これからどうしてやるかな…?」


「あんまりバレない程度にしようね?あ、な、た……」

そう言ってニヤニヤ気味悪い笑顔で
こっちに近づいてくる。


言葉 が 出ない。


出せなかった。


怖くて、恐くて、コワクテ…

堪らなかったから…………。