「うるせぇな。このガキが!!優希が黙れっつってんだろ!?」

凶暴な父と、狂暴な母。

理解したくなくても、
いずれは理解することになる。

その時
男の子が部屋に入ってきた。


「優斗(ゆうと)っ!!駄目じゃない、入ってきちゃ!」

「どうして?ねぇ、どうして僕はこの部屋に入っちゃいけないの?」

「秘密があるのよ、優斗。お願い、この部屋には入らないで頂戴」


ひ、みつ…?
わたしの事だろうか。