4歳の冬がやってきた。 今迄は押し入れで時を過ごし、 暗く寒いお部屋だった事を覚えている。 何も貰えないで 酷い仕打ちばかり。 そんな事に耐えてきた〝わたし〟を 優斗が優しく抱き締めて、こういった。 「よくがんばったね…!僕なら耐えられないよ!」 嬉し……くて…… 頬に生暖かいモノを感じた。