今から遡ること14年前。 わたしが4歳の時の話だ。 ―――幼少期。 わたしには〔名前〕というモノが 無かった。 生まれてから放置の毎日。 一日一食の毎日。 寒くて暗い、押入れの中で 暮らしていた。 何故なら お母さんとお父さんが わたしを ”要らない”と言ったから。