優斗といると、頬に生暖かいモノが
零れ落ちてきた。
「うっ……っ……ひっく…」
驚いた表情を隠せない様子でこっちを見ていた。
「うわっ!?どーした?急に…」
「なん……か………わからないけど…ホッとしたら……急に……出てきて…」
きっとこれは、〝大丈夫〟の印。
優斗といっしょに居るから…かな?
少しずつ、言葉が判ってきた。
教わって、考えて、言葉と意味が
〝わたし〟の中に生まれる。
「安心…したんだよ、きっと。僕も安心すると、嬉しかったり泣いたりするよ。」
安……心…!
それが、適切な言葉かもしれない。
