涙を流す結城一家。

私は彼らの嗚咽を聞きながら、じっとドアを見つめていた。




トラックが突っ込んで来た時、結城は私の体を押した。

そのおかげで私は今、かすり傷だけで済んでいる。

そして私を庇って逃げられなかった結城は意識不明の重体。



私が結城一家にかける言葉なんてないし、泣く資格もない。