つられて外を見ると、そこには大勢の女の子に

囲まれているこの学校の王子と言われる

幸村俊くんがいた。






すこし濃い茶髪に優しそうな目、私には縁のな

い存在だなぁ......






「さ、そろそろ帰ろう?」


「あ、うん!」



真ちゃんの一言で私は立ち上がった。