しかし、この平和も長くは続かなかった。

人々の八賢者への考え方が変わってしまった。

平和な世界において大きすぎる力は脅威にしか感じられなくなってしまったのだ。

さらに、八賢者が現れてから世界中で魔力を持った子供が生まれるようになり、人々は未知の力を持った彼らを恐れ迫害するようになった。

このままでは、自分たちが世界の平和を乱してしまうと考えたユミルは魔法を使えるもの「魔法使い」を引き連れて異世界へと旅立っていった。

彼は旅立つ前に、七つの国の王達にそれぞれ炎・氷・風・雷・地・闇・光の加護を与えた。

ユミルが旅立った後、魔物に襲われた際にはユミルの力が込められた石に祈りを捧げることで被害を免れたという。