「…ここは」

まるで、昔流行ったあのゲームのようだ。

「人生スゴロク…です。」

やはり。

「これは、あなたの人生を決めるために存在するものですから、大切にしてくたさいね。」

んなことわかってるっつーの。

まじおせっかいなのやめろ。

「そして、もうひとつ、」

そう答えた彼女の先には、大きな世界が広がっていた、

私は目の前の光景にどうしていいのかわからず、

そう、立ち尽くすだけだった。

「あらら、本番になってから緊張しちゃうんですねぇ?」

そういやらしそうに言う彼女の背後には、大きな幽霊が見えた。

「…、?」

不思議そうに思っているのを知ったマリアは、

「あ、この子がついに見えるようになったんですね、!」

なんて、愉しそうに笑うものだから、何を言って良いのかもわからなくってしまった。

「あなたにも、ついにライフがついたのですね」

ライフ…?

聞き覚えのない言葉で、私は焦るように訪ねた。

するとマリアは、

「ここで生きる為の寿命です」

とか、

凄く恐ろしいことを言うものだから私は困った顔をしてしまったが、

マリアが説明をしようとしていたので、

「何…?」

私はそちらに耳を傾けた。