「手まで小さいな。壊れそう。」 「失礼な!壊れないです!」 「敬語止めろよ。」 「……うん。」 大事そうに手をそっと握られると、 大嫌いなはずなのに胸が苦しくなる。 「緊張してんの?」 「別に、そんなことないもん!」 「あっそ。」 こうして"物理的"に キングに捕らえられた私ですが。 「やっぱり可愛いなお前。」 「…うるさい。」 「また口塞ぐぞ。」 「また引っ叩かれたいの!?」 「それは勘弁だな。」 心理的に捕らわれたりしない。 やっぱりこの男は敵だった。