君との距離40センチ。


「手まで小さいな。壊れそう。」

「失礼な!壊れないです!」

「敬語止めろよ。」

「……うん。」





大事そうに手をそっと握られると、
大嫌いなはずなのに胸が苦しくなる。


「緊張してんの?」

「別に、そんなことないもん!」

「あっそ。」



こうして"物理的"に
キングに捕らえられた私ですが。


「やっぱり可愛いなお前。」

「…うるさい。」

「また口塞ぐぞ。」

「また引っ叩かれたいの!?」




「それは勘弁だな。」


心理的に捕らわれたりしない。
やっぱりこの男は敵だった。