「嫌です!」
「あはは。
廉、それは強引すぎるでしょ。」
「容姿、家柄共に問題ないだろ?」
「性格に難有り!大問題!
それに私たちまだ高校生ですけど!」
ビシッ!と指を指すと、
何かを考えている様子の北澤廉。
そして肉食獣は、獲物を射るような。
それでいて誘惑するような目で…。
「お前は俺を好きになる。」
と、私に告げました。
百獣の王が獲物を前に
舌舐めずりをするみたいに。
口許に浮かべたニヒルな笑みに、
心臓が限界を迎えそうデス…。
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