「んじゃ、また明日ここで!」 「寄り道しないで帰りな。」 「しないよ~っ!また明日ね!」 路線が違う2人と改札で別れて、 いつもの電車に乗り込む。 今日は散々な一日だったなぁ。 と、窓の外を見てしみじみ思う。 この暗くなり始めた街並みが好きで 席に座らず入り口に立つのは習慣。 「あ、紅ちゃん。」 「…?」 「おーれ。 北澤廉の取り巻きその1かな。」 「北澤、廉の…。 ってことはクラスメイトだよね?」 「そそ。翔だよ。」 9組にしては珍しい、 黒髪の男の子はにこっと笑った。