次の日, 目を開けると、
砂だらけの景色だった。

目は強い線香の煙で痛かった。

見慣れない景色の所で、
みんなが泣いていた。

泣いている方向は同じ。

みんなの前の箱に向かって, 泣いていた。

私はその箱を見に近づいた。

母が箱の中に眠っている。

「ねぇ、おばさん、
ママは箱の中だよ、
閉じ込められたの?」
私はそう言った。

母が起きたら、開かないじゃん。
困らないの?
そう思った。