暴走族なんて、言わせない 《仮》



その日、わたしは喧嘩した。
一緒に遊んでた、友達と珍しく怒鳴り合いするほどの大喧嘩。
ああ、なんで素直に謝らなかったんだ。
'絶交'その言葉まで出てしまったそれに、いつも私のワガママを優しく笑って許してくれる友達はいなかった。

『もう、むり!!!!アンタとは遊べない!!!』

そう、怒鳴ったわたしに、
その友達は少し驚いたような素振りをしてから
困ったように苦笑した。

『勝手にしろ、』

そう言って、踵を返して1度もこっちを振り返らず帰ってしまったのだ。

そんな私たちの喧嘩を見ていた人は、その友達の退場により散り散りになり今ではその喧嘩を知ってる人さえわたしの近くにはいない。
あーあ折角、ショッピングモールまで来たのになあ。
もうわたしだけで楽しんで帰ろっと。
あんな奴、もう知らないもんねーだ!!
なんて思いながら、わたしは足を進めた。

そして、現在。
ブラブラ〜と店内見て回ったけど何にも見つからない。
それどころか、財布見たらお金全然入ってないし。

そんな時、わたしの目に入ったのは
キラリと光るもの。それはわたしに拾ってくださいと言わんばかりに地面でキラキラと輝いていた。

普通は警察に届けなきゃいけないんだけど、ごめんなさいっ!
心の中で謝りながらも、奥底ではラッキーって思ってしまってる自分に、ああ自分も立派な人間だなぁと安心して頬を緩めた。

さあ、これでクレープでも買おう。
これは今日不幸続きのわたしに神様からのプレゼントなのだ。
そう思う事にしてわたしはクレープ屋さんへと足を進めた。

その時、

「ちょっとまって、おねーさん!」

突如、後ろから肩をトントンと叩かれた。
わたしは何も気にもせずにその方を向くと


「……ゴメンナサイ」

思わず謝ってしまう程、金に染まった髪の不良がたっていた。

えええええ!!わたし何かしたっけ?
なんか、悪いこと……?
なんでこんな不良に……!!!

あわわわっと内心すごく焦っているとその不良の後ろからまた不良が現れた。

うわぁ!!!綺麗な髪〜、
じゃなぁぁぁぁぁあい!!!なにそれなにそれ、なんで緑なのさ!
なんでレインボーなのさ!!!!

「それ、あざっス。」

そう言って手を差し出す不良に、もう内心ドキドキ所じゃない私は首を傾げた。
すると、レインボーがそれそれとにっこり笑いながらわたしの手を指さす。

ゆび?
て?
それ?