………学校到着………
…ちっ。またかよ。女子も懲りないな。
邪魔だし…
毎朝毎朝…あの男…玲桜だっけ。なにがいーんだか…馬鹿みたい…男なんてみんな同じ。
「あ、麻美ちゃんだよね!?俺を助けてくんない??泣」
…ちっ。関わらないよーにしてたのに……
無視しよう…
「麻美ちゃん!!麻ー美ちゃん!おーい」
……あーうるさい。。。つかウザ。キモ。
「なに。ウザイ。構わないで」
「そんなこと言わないでさ!!俺を助けてよ」
「嫌よ。」
「そんなこと言わずにっ!行こ!」
「はぁ!?ちょっ…」
………はぁはぁ……バンっ!!
「はぁ…ちょっとあんた!なにしてくれてんの!!」
「え。逃げた。」
…なっ…自己中ヤロー…
「つか、麻美ちゃんってさ、ホント美人だよねー!!絶対モテるでしょー」
「モテるとかモテないとかいらない。人気なんていらない。ウザイ」
「サバサバしてるねー。さっすが氷の女」
「は?氷?」
「うん。学校中で氷の女って噂だよー」
「あそ。どーでもいーや」
「ねぇ…麻美ちゃん…」
なんだコイツ。。深刻な顔しやがって……。
「俺と付き合わない??」
…は。コイツ、今なんと??
ツキアワナイ?
つきあわない?
付き合わない?
……はぁ!?大丈夫かコイツのアタマ…
「普通今会ったばかりのやつに言うか…」
「喋ったのははじめてだけどさ、俺、麻美 ちゃんに一目惚れだったんだ。いつも目で追いかけてて…気づけば好きになってたんだ。だからさ、いくらフラれてもめげずに頑張るから。言っとくけど、本気だから」
「はいはい。じゃね。」
…なんなんだ…断ろうと思って口を開いたら断る言葉が出てこなかった……
そうもやもや考えているうちにHR始まる5分前になっていた。
ヤバイ。早く教室行こう…
………………ガラガラッ………………
「きゃー!!王子、おはようございますっ!」
…なぜか私は王子と呼ばれている。。はぁ…
「…はよ…」
「きゃー!返してくださったわー!」
あー…うるさっ……っていうか、あの男…玲桜が無性に気になる。あの話…とずっと考えた