神谷は俺の腕を数回タッチすると自分で歩くと言い出した




正直とても面倒だったから助かる







「ふ~ん。

委員長もそんな一面があったのね!

感心、感心!」





千輝

「どんな一面だよ。

つかそしたらお前こそ、そんな柄に合わねー格好すんのやめれば?」





神谷の髪は明らかに校則違反の金髪




耳にはピアス




見た目でいえばこいつの方がヤンキーに近いだろ







「あーこれ?

私、人生で一回は金髪にしてみたかったんだよねー!

ピアスは委員長もしてるからおあいこでしょー?ね?」





前から神谷の中身と見た目にギャップ(違和感)を感じていたけど




あまりに動機が単純すぎて気が抜けた




てっきり何かあってグレてんのかと思ってたのが馬鹿馬鹿しい




なのに




ガキみてぇに無邪気に笑う神谷のどこかに、暗い何かがあるような




そんなギャップ(違和感)を感じたような気がした




ま、俺には関係ねーことか