俺が神谷 蕾を苦手とする二つ目の理由




それはとてつもない"お喋り"だからだ







「ねー委員長ってさ、なんで委員長になったのー?」





千輝

「あ?お前には関係ねーだろ。」







「残念でしたー!

私が質問したのは建前でー、実はもう答えを知ってるのだよ!ふふふ。」





千輝

「は?どういう事だよ。」







「だって、1年の頃から他校の生徒を何人も病院送りにしたーとか

ちあきの目を10秒以上見つめると石になるーとか

そんな都市伝説があるのに委員長やってるなんて目立つじゃん!気になるじゃん!?

だから担任のちひろ先生に聞いたらあっさり教えてくれた!

委員長決めの日に学校サボったから強制でちあきに決定したんだね?」





千輝

「くっそ、ちひろの野郎!

なにペラペラ喋ってんだよ。

つーか、さりげなく俺の名前呼び捨てしてんじゃねーよ。」





千尋とは俺のくそ兄貴……




でもって俺のクラスのくそ担任だ




そう、学校をサボっている間に千尋が無断で俺を委員長に決定したんだ







「でもそんなヤンキー君が真面目に委員長の仕事やってるのは意外だな~。

そんなに嫌ならサボっちゃえばいいのに。」





確かに




まぁ、そりゃごもっともだ




けど……





千輝

「俺は途中で投げ出すのは嫌いなんだよ。

つーか、さっきからヤンキーってなんだよ。

俺は鼻からんなつもりねーし。」





まぁ、なんにしろ…




自分が任されたもん投げ出すのは釈に触る




そういう性分なんだから、仕方ねぇだろ…