不良ギャルとイケメン男子




「れいなー!朝よ~起きなさい」


1階からお母さんの声がして
起きたくなかったけど
目が覚めちゃったから下におりた。


そしていつものようにタバコに火をつけたら



「それ、今日からやめなさい。」


は!?




「今まで一度もとめなかったのに
今更何いってんの?!」

「そうよね、本当に今更よね。
でもお母さん気付いたんだ。

言えなかったけど、れいなには
ちゃんとした人生歩んで欲しいし
これからまた学校に通うんだから
皆に馴染めるように頑張らないと。

まずはタバコもやめて
髪の毛も黒に染めないといけないけど
今日は時間が無いからスプレーしなさい。」



今までお母さんにだけは注意されなかったけど
正論だし、何も言い返せなかった。

ただ、ちゃんと私のこと考えてくれてるんだね

嬉しいな……





「早く朝ごはん食べちゃいなさい」

「うん。ありがとう」


ふふっと微笑み
お母さんは洗濯物を干しに行った



“ありがとう”だなんて
最後に言ったのいつだろう……

恥ずかしいな。





そうこうしているうちに
時計をみたら7時50分!


「迎えに来るのって8時だよ……ね?!
ヤバイ!奈々未に時間伝えてない!!!」



急いで私は奈々未に電話した