「もしもーし!」
「あっもしもし?俺だけど!」
「は?誰だよ
オレオレ詐欺だったら他当たってくんない?」
「違います。東城の担任の佐々木祐太です。」
うっわー……先生とかだるいな……
ここはちょっと体調不良をアピールするか
「ゴホッゴホッ……何の用っすか?」
「うん、電話出た時元気いっぱいだったし
無駄な演技はやめなさい?」
ちぇ、バレたか。
「東城と松尾は2年の秋頃から
全く登校してこないけど、何かあったか?
家庭訪問に行っても2人とも会えないし
先生、心配してるんだけど。」
はぁ……説教かよ。マジだるい。
「とにかく明日から「用はそれだけ?」」
「…………先生、東城と少し話したかったが
嫌みたいだからやめておくな。
でも一つだけ、言っておきたいことがあるから
聞いてくれないか?」
「何?」
「明日からクラスの生徒に
お前達の世話係をお願いすることにした。
これは先生達も、もちろん東城と松尾の
ご両親からもしも了承が出ている。
東城には丘崎、松尾には斎藤が
朝8時に迎えに行かせるから
必ず支度しておきなさい。
松尾と一緒にいるなら松尾にも伝えておいてくれ。」
…………は!?
マジ無理!!!
意味わかんないから!!!!
「なんでそんなことになってんの?!
私らの意見も少しは聞けよ!」
「半年以上サボって遊んでただろうが。
受験生だし、まずお前達2人には
拒否権はない。
じゃあ先生、これから授業だから
明日な~」
ブチッ
ありえない……最悪だわ……………
