「桃果起きてるー?」
「お母さん、今日から高校生だよ?起きてるに決まってるじゃん!じゃーんどうよこの制服!!!」
「ブレザーも似合うわね‼入学式たくさん写真撮らないと♪」

佐々木桃果今日から高校一年生です!
中学がセーラーだったからブレザーが新鮮で嬉しい♪
「行ってきます!」

いつもと違う通学路新鮮だな♪
今年は寒くて卒業式には咲いてなかった桜が綺麗に咲いてる。

「よぉ桃果」
「あっ棗おはよう!」
「あっじゃなねーよ、何先に行ってんだよ。出ていくの見えて急いだっつの!」
「出る時間一緒じゃないなら無理に合わせなくても…棗モテるんだからさぁ、私困るよ?高校でまで女子に妬まれるの。」
「安心しろよ桃果は俺が絶対守って見せるから!」
「守ってくれるのは有りがたいけど…高校では恋愛もしたいんだから邪魔しないでよね」

棗が私にこんなに近づかなければ守られる心配も無いのだけど(笑)棗が無駄に格好いいせいでクラスの男子皆比べられたくないって言うし恋愛も出来ないよ。幼馴染みがカッコよすぎて辛いです…。

「恋愛?桃果にはまだ早いだろ‼俺が一緒にいてやってるんだから十分だろ」
「何それ!言っとくけど私の方が年上なんだからね!約1年違うんだからね!」

桃果4月5日生まれの16歳
棗3月14日生まれの15歳

「約1年も年上のくせにチビだな(笑)チビには恋愛は早い早い」
桃果151センチ
棗176センチ
「男女で身長比べる棗の方がガキだもん!絶対棗より素敵な彼氏つくるんだから‼じゃーね」

そう言って早歩きで行ってしまった。
絶対彼氏なんて作らせないけどな。
お前は俺のなんだよ。

高校に着いて貼り出されてるクラス表を見に行く。あっ桃果。後ろ姿でもすぐに見つけてしまう。

「桃果よくも置いてってくれたな」
「棗…私まだ怒ってるんだけど」
「まだ拗ねてるのか悪かったって。チビは事実だけどな(笑)クラス見つかったか?」
「はぁ…C組同じクラスだよ佐々木と神楽だからまた出席番号棗の前…」
「この俺様の出席番号前で何が不服なのかな?」
よっしゃ1年間桃果と同じクラス!
しかも多分しばらくは前の席!!!
ていうか桃果ブレザーも似合いすぎだろ‼

はぁ…棗のこと好きな女子が席囲むから前の席だと被害絶大なんだよな…勝手に席使われるし…。

「桃果、棗くん卒業式以来だねおはよう!」
「ともみん~おはよう!」
「一ノ瀬おはよう」
一ノ瀬友美アダ名はともみんです!
「桃果またクラス一緒だねよろしく‼」
「ウソ~ともみんも同じクラス?嬉しい~棗のせいでまた女子に妬まれてもともみんがいれば安心だ♪」
「うん私は彼氏いるから棗くんに興味ないし桃果の味方だよ☆ていうか付き合っちゃっえば良いのにお似合いだと思うよ?」
「「えっ///」」
「ふふっ教室行こっか、棗くんも大変だね?」
「一ノ瀬///」

教室は1年生が4階、2年生が3階、3年生が2階、1階が職員室、保健室、体育館となっている。

「でも二人とも同じクラスで良いなー。私智矢とクラス離れちゃったよ…。」
「智くんクラス違うんだ…残念だね…。でもお弁当とかは一緒に食べれるしね‼」
「うんそうだよね!休み時間には会えるし‼」

教室に入ると色んな中学から来てるから知らない顔がたくさんいた。
席に座ると棗の横が友美だった。つまり私の斜め後ろ‼
「棗良いな~友美の横で!!!」
「でもギリギリ桃果と話せる距離で良かったよ♪出席番号一番も回避したし☆相坂くん阿部くんに感謝…‼」
「一ノ瀬が横なら教科書忘れても安心して見せてもらえるな(笑)」
「棗忘れちゃダメでしょうよ!友美、棗を甘やかさないほうが良いよ!」
「ふふふ(笑)とか言って絶対桃果が一番に教科書忘れるよね~」
「確かにな(笑)」
「もう二人ともひどくない?」