「医者に初めて自分の余命言われたら人ってどう反応すると思う?」 「まあ驚くだろうね。あとは後悔とか、悲しみ?ああ、怒りもある。」 模範的な回答をササキはする。 「普通はそうだよね。でもさ、世の中には自分の死が嬉しい人もいるんだよ。」 「…。」 「その嬉しくなる極少数派の内の1人が私。」 「私さ、小さい頃からロクなことなかったんだよね。」 ポツリと頬に一滴の水が落ち、それが合図かのように次々と雨が降ってきた。 さっきまでの晴天が嘘のよう。