...=…= キイィ…。 重たいドアを開けると閑散としている屋上 錆び付いたフェンスに手を当てて下を見ると汗水流して一生懸命に走っている運動部の人。 耳をすませば吹奏楽部の演奏が聞こえる。 「で、さっきのことどういうこと?」 「……言えない」 キッパリと言い放ったその声は今まで聞いたササキの声とは想像のつかない冷たいものだった。 その日、私はどうかしていた。 ササキになら自分の全てを打ち明けてもいいと思った。