「嬉しいこと言いますね~。
だからカリンさんのこと好きなんですよ」



ガラッという音とともに聞こえた声。


ユイだな、この声は。




「おおっとユイ君、それは君に言ったんじゃなくてね、レナちんに言ったんだよ」


「んな、照れなくてもいいんですよ?先輩」



このやりとりが始まったら、一時終わらないんだよなぁ……。


私は二人のやりとりをボーっとしながら眺めてた。




ユイは私と同じクラスの男子。

中学から一緒で、男子にしては仲がいいほうだと思ってる。