朝。
玄関を出て視界にすぐ入ったのは私よりも背の低い男の子。
ユキくんだった。
「わ、ユキくん、おはよう」
私はびっくりして変な声で挨拶をしてしまった。
ドア開けたらいるんだもん、そりゃ驚くよねぇ。
ユキくんはうちのインターホンを鳴らそうとしているところだったらしく、サッと手を下ろした。
「おはよう、レナちゃん。
レイはもう準備できてる?」
首をかしげながら言うユキくん。
ああ、レイのこと迎えに来たのか。
「レイね、今朝ごはん食べてるから、もうちょっとしたら出てこれるんじゃないかなー……」
さっき食べ始めたばかりだから、なんとも言えないけど。