ユキくんも満面の笑みで手を振る。
パタン、と閉められたドアが、なんだか妙に切なかった。
私は自宅に戻りレイとお母さんと一緒に夕飯を食べた。
お父さんはまだ帰ってこないみたい。
遅くまで頑張るなあ。
夕飯を食べ終わって、お風呂も済ませてしまったから、
私は特に何もすることがなくて、ベッドでゴロゴロしていた。
ぼやっとユキくんの笑顔を思い出す。
かっこいいし可愛かったなぁ……。
うちの弟も可愛くないわけではないんだけど、なんていうか……
違う可愛さを持っているというか。
ことばではちょっと説明しにくい。
これがどういう感情なのかは、分からないけど……。
私は、さっきのユキくんの言葉を思い出しながら眠りについた。