「レナちん、今日は早いね、なんかあったっけー?」
「え~、なんとなく、気分です。
今日は課題も少ないし」
「うわ~、さすが優等生!
あたしだったらソッコー帰るのに」
ゲラゲラと笑いながら言うカリンさん。
右手にはカメラを持ってて、レンズを拭いている。
「そんなこと言ってカリンさん、
真面目に来てるじゃあないですか」
ムッとして言い返すと、カリンさんは持っていたカメラで、パシャリと写真を撮った。
「そりゃあ君、ここにいれるのもあと1、2か月だよ?可愛い後輩がいるってのに、顔出さないのもねえ」
ホレ、と撮った写真を私に見せるカリンさん。