「レナちゃん、ユキのこと見てくれてありがとうね」
ユキくんママはそう言い、カタンと椅子を引く。
「どうぞ」と言われ、私は席に着いた。
「いえいえ、大変な時はお互い様ですから」
私はかしこまって言う。
実際、ユキくんには普段からレイと仲良くしてもらってるし…。
それに、いつものユキくんの笑顔に癒されてる私もいるから、助けてあげたいと思った。
「ユキね、いつも家に帰ってきたらたくさんレイ君とレナちゃんの話をするのよ。
それはもう本当に楽しそうに」
にこやかに微笑みながらユキくんママは言う。
つられて私も笑顔になる。
「そうなんですね。レイも私も、ユキくんにいつも楽しませてもらってますよ」
最近の出来事を思い出すと、自然と笑みがこぼれる。
それから私はユキくんママに、何をして遊んでるのか、最近あった面白いことをなどを話した。